病理学(びょうりがく)とは?その学問の目指すところ

病理学とは

  1. 病理学の目標の一つは、病気の成り立ちを明らかにすること。病気の成り立ちには2つの面「病因」 etiologyと「病理発生」pathogenesisとがある。例えば、肝硬変の病因は、肝炎ウイルスの感染。肝硬変では肝臓の循環が障害され、血液が肝臓をよけて食道の静脈を流れるようにる結果、食道の静脈が著しく広がって血液で満たされた状態、すなわち、食道静脈瘤を生じ、これがしばしば破れて出血(吐血)を引き起こし、出血の量によっては患者の命取りになる。これが、病理発生の過程。(参照:専門基礎講座よくわかる病理学1~2ページ)
  2. 病理学は、病気の原因、発生のしくみ、経過、転帰といった一連の過程を調べることにより、病気の本態を研究する学問である(参照:カラーで学べる病理学第6版 4ページ)

 

病理学の分類

  1. 病理学
    1. 人体病理学
      1. 診断病理学
        1. 組織診断
        2. 細胞診断
      2. 病理解剖学
    2. 実験病理学

これだけ知れば、医学が理解しやすくなる医学・病理学用語100