解剖学のイラストを見ていると、筋肉の画が描かれている場合、筋肉が茶色に描かれていれば、一部に灰色の部分があることが多いのが不思議でした。この灰色の部分は何なのでしょうか。実は、筋肉は骨を動かすために存在していますが、筋肉と骨とは直接結合できません。あまりにも違いすぎるからです。そこで筋肉と骨を繋ぐ部分が必要になり、それが腱や腱膜なのです。
ですから、筋肉の画があれば、かならずその筋線維の両端部分は灰色に描かれている(つまり、腱や腱膜が描かれている)のは当然すぎるほど当然のことだったのです。ぼーっと見てると、何も気づきませんが、なぜ?と思いながら見て調べると、なるほどという気持ちになります。
腱が骨のどこについているのか、結局、その骨格筋は骨のどこについているのかも大事です。一本の骨の両端に筋肉(腱を介して)が付いているわけでは、決してありません。それだと筋が収縮しても関節が動かないからです。筋収縮の目的は関節を動かすことにより体を動かすことなので、筋肉は必ず関節をまたいだ先にある骨と結合しているということになります。
筋肉は直接骨と結合できない
はい、その通りです。
筋肉(骨格筋)は直接骨と結合できません。
なぜか?
- 筋肉の主体(筋腹)は柔らかい組織(筋繊維) でできていて、骨の硬い表面に直接くっついても強度が足りず、引っ張る力を十分に伝えられません。
- そのため、筋肉の端は 腱(tendon) や 腱膜(aponeurosis) という 強靭な線維性結合組織 に移行し、その腱を介して骨に付着します。
腱と骨の接続
腱は「骨膜」に入り込み、さらに骨の表層である「シャーピー線維(Sharpey’s fibers)」を通じて骨基質にしっかりと固定されます。
これによって、筋収縮の力が効率よく骨に伝わり、関節を動かすことができます。
まとめ
- 筋肉本体(筋腹)→ 腱 → 骨膜 → 骨
- 直接ではなく、必ず 結合組織(腱)を介して骨に接続している。
(ChatGPT 5)
腱(tendon)と腱膜(aponeurosis)
解剖学の図で「筋肉が茶色」で、その中に「灰色っぽい部分」が描かれているのは、多くの場合 腱(tendon)や腱膜(aponeurosis) を表しています。
理由
- 筋肉の主体(筋腹)は赤褐色〜茶色で表されることが多いです。これは筋繊維をイメージしているからです。
- 一方で、筋肉が骨に付着する部分や筋繊維の間を走る 腱や腱膜 は、筋肉よりも線維性の結合組織でできていて白っぽい(実際の肉眼でも白色〜灰白色に見える)ため、図でも灰色や白色で描かれることが多いのです。
- 例:大腿直筋の中央の「白線(tendinous intersections)」や広背筋・腹直筋の腱膜は、解剖学書でも灰色っぽく塗られています。
まとめ
茶色=筋肉本体(筋腹)
灰色=腱・腱膜などの線維性部分
📘 有名な「プロメテウス解剖学アトラス」や「ネッター解剖学アトラス」でも同じような色分けがされています。
(ChatGPT 5)
Difference between Aponeurosis and Tendon Dr.G Bhanu Prakash Animated Medical Videos チャンネル登録者数 142万人
参考サイト
- 筋肉 中外製薬