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上皮間葉転換(EMT)とは

上皮間葉転換とは

上皮間葉転換(EMT)は、様々な増殖因子刺激(TGFβ、EGF、HGFなど)に応じて、上皮細胞が上皮マーカーであるE-カドヘリン(細胞同士を連結して繋ぎ止める分子)の発現を失い、運動能の高い間葉系細胞の性質を獲得する現象です。EMTは器官形成創傷治癒組織線維化など、様々な生理的・病理的生命現象に関与しますが、細胞が高い運動能を獲得して浸潤・転移する際にも重要であることが知られています。(新規ERK基質分子MCRIP1による上皮間葉転換の制御~ERKシグナルによる癌抑制遺伝子のジーン・サイレンシング~ Molecular Cell Vol.58, 35-46, 2015年4月2日 東京大学医科学研究所