ビタミンB6 Vitamin B6 (ピリドキシン Pyridoxine)とは
Vitamin B6 (Pyridoxine) Deficiency | Dietary Sources, Causes, Signs & Symptoms, Diagnosis, Treatment JJ Medicine チャンネル登録者数 97.6万人
ビタミンB6 Vitamin B6 (ピリドキシン Pyridoxine)とは
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- 歯ぐきにできたものは「歯肉炎」
- 舌にできたものは「舌炎」
- 唇の裏などにできたものは「口唇炎」
- 口角にできたものは「口角炎」cheilosis angularis;angular cheilitis
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/health/symptom/12_kounaien/#d03
アフタ性口内炎:歯肉や頬の内側に中央部が浅くへこんで、2~10mm程度の丸く白っぽい潰瘍ができるもの。ストレスや疲労により免疫力が低下してできるhttps://www.ibmjapankenpo.jp/edental/dictionary/other01.html
- 口内炎ができる原因の一つは、たんぱく質の不足
- 二つ目は、ビタミンの不足、とくに、皮膚や粘膜の健康維持を助けるビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンC
https://hirano-dc.net/blogs/archives/338
生化学の教科書を読むと、欠乏すると口内炎、口角炎、皮膚炎になるビタミンとしては、ビタミンB2(リボフラビン:FADの構成要素)、ビタミンB5(パントテン酸:補酵素Aの構成要素)、ビタミンB6(ピリドキシン:アミノ酸代謝に重要)、ビタミンB7(ビオチン)が挙げられています。ビタミンB5とビタミンB7は食品に豊富に含まれているので欠乏症になることはまれで、欠乏する恐れがあるビタミンとしては、ビタミンB2とビタミンB6ということになります。
口内炎の治療や予防にはビタミンB 2、ビタミン B 6が有効です。
https://patients.eisai.jp/kojosengan-hhc/useful/meal/stomatitis/
- 成分(一般名) : リボフラビン・ピリドキシン塩酸塩
- 製品例 : ビフロキシン配合錠
- 区分 : 混合ビタミン剤/VB2,VB6複合剤/ビタミンB2・B6配合製剤
- 概説:湿疹や口内炎に用います。ビタミンB2とB6は、皮膚や粘膜を正常にたもつのに必要です。不足すると、肌がカサカサしたり、口が荒れたりします。これらのビタミン不足による湿疹や皮膚炎、口内炎や口角炎、あるいはニキビなどに用いると効果的です。
http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se31/se3179100.html
普段食べるお米に雑穀米を混ぜて炊いて食べるようになってから、口内炎にならなくなったと母が言っていました。雑穀米と口内炎との関係はどうなっているのでしょうか?
- 全粒穀物とは、果皮、種皮、胚、胚乳といった部位を取り除く精白処理をしていない穀物のこと
- 未精製の全粒穀物の例は、玄米、麦ごはん、雑穀、ライ麦パン、全粒粉パンなど
https://dm-net.co.jp/calendar/2020/029891.php
下の説明は普通の小麦粉に対する、全粒粉の小麦粉の紹介です。
全粒粉には、普通の小麦粉に比べ、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。ビタミンは特にB1・B2・B6が多いのが特徴です。https://www.nippn.co.jp/BrandB/eiyou/column/04.html
Vitamin B2 (Riboflavin) Deficiency | Food Sources, Causes, Symptoms, Diagnosis and Treatment JJ Medicine チャンネル登録者数 97.6万人
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ビタミンAについて勉強したときに欠乏症として夜盲症が紹介されているのをみて真っ先に浮かんだ疑問は、錐体細胞は影響をうけないのか?ということでした。不思議なことに、どんな教科書にもレチナールは桿体細胞のロドプシンの成分だから光受容に必要という説明があるだけです。当然錐体細胞のオプシンもレチナールを使って光受容をしています。ならば錐体も同じく影響を受けると予想するのが自然ではないでしょうか?
実際、錐体も遅れて影響は受けるが、桿体のほうがダメージが早く来るようです。
Vitamin A deficiency in the retina primarily affects the rods, which results in night blindness, followed by cone dysfunction and impairment of daytime vision, including visual acuity. The delayed impairment of cones is thought to be due to their additional pathway for production of 11-cis-retinal in Müller cells [79].
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8835581/
- Highly efficient retinal metabolism in cones Sadaharu Miyazono 1, Yoshie Shimauchi-Matsukawa, Shuji Tachibanaki, Satoru Kawamura Proc Natl Acad Sci U S A . 2008 Oct 14;105(41):16051-6. doi: 10.1073/pnas.0806593105. Epub 2008 Oct 3.
ヤクルトカロリーハーフを飲み干したあと成分表示を見たら、真っ先にブドウ糖果糖液糖と書いてありました。ブドウ糖果糖液糖という言葉は飲料でよく見かけるのですが今まで気にせずに生きてきました。生化学の勉強をしているとやはり気になります。ブドウ糖果糖液糖とはいったいなんでしょうか?
- 果糖ぶどう糖液糖やぶどう糖果糖液糖は異性化糖という甘味料の種類
- 異性化糖は、清涼飲料水、栄養ドリンク、ガムシロップ、焼き肉のたれのような調味料などの原材料としてよく使用されている
- 異性化糖は、トウモロコシやサツマイモのでんぷんを原料として作られる、ぶどう糖(グルコース)と果糖(フルクトース)の混合液
- 日本農林規格(JAS)の規定により、果糖含有率50%未満ならぶどう糖果糖液糖と呼び、果糖含有率50%以上90%未満なら果糖ぶどう糖液糖と呼ぶ
- しょ糖(砂糖)の甘味(100%)に対し、ぶどう糖の甘味は約70%、果糖の甘味は120~170%の甘味
果糖ぶどう糖液糖って何? 著者 プロフィール 医療・福祉栄養研究部所属 管理栄養士 M・I
ブドウ糖と果糖には、アルドース(アルデヒド基を持つ)かケトース(ケトン基をもつ)という違いがあります。
CHO-CH(OH)-C(OH)H-CH(OH)-CH(OH)-CH2(OH) ⇔ CH2(OH)-C(=O)-C(OH)H-CH(OH)-CH(OH)-CH2(OH)
でんぷんを分解してブドウ糖をつくり、その一部を異性化して甘味が強い果糖にすることができれば、砂糖を外国から輸入しなくても甘味料が手に入るというわけです。工業的に大きな意義があるというわけなのですね。
ニンジンにはβ-カロテンが豊富に含まれており、β-カロテンはビタミンAとに変換されます。β-カロテンの構造式はビタミンAがちょうど2つつながった形をしているので、
真ん中で炭素同士の結合が切れて酸化されるとビタミンAになります。
反応は下のリンク先にあります。
酵素β-carotene 15,15′-oxygenase 1の働きにより切れたところの炭素が酸化されてアルデヒドになり、そのあと還元されて水酸基になっています。oxygenaseという名称は、酸素分子O2を利用して酸化することができる酵素に使われる名称です。
β-カロテンが切れるとビタミンAが2分子できるので、β-カロテンはビタミンAが2個分であると思ってしまいそうですが、実はすべてのβ-カロテンがビタミンAに変換されるわけではないため、ビタミンAの「当量」としては、1/12でしかないそうです。
β-カロテンはビタミン A 活性を有する化合物
(プロビタミン A)ですが,生体利用率はレチノールの 1/12 と見積もられています。https://www.jfrl.or.jp/storage/file/Retinol_activity_equivalents_guide.pdf
How Well Do You Convert Beta-Carotene to Vitamin A? Xcode Life チャンネル登録者数 857人
Vitamin A: Introduction – Biochemistry | Lecturio Lecturio Medical チャンネル登録者数 74万人
アシドーシス、アルカローシス、など、ナニナニオーシス
という医学用語をよく見かけます。また、サルコペニアをはじめとして、ナニナニぺニアという言葉も聞きます。
これらは一体どういう意味でしょうか。下のサイトの説明がわかりやすいと思いました。
増加症は -osis , 減少症は -penia
赤血球増加症は erythrocytosis
血小板減少症は thrombocytopeniahttps://www.beckmancoulter.co.jp/dx/quiz_past/hematology/oneself/part03/self1_01.html
Marks’ Basic Medical Biochemistry Fifth Edition (2018年)のSECTION I Fuel Metabolismの2 The Fed or Absorptive StateのIII. Fate of GlucoseのB. Glucose Metabolism in Other Tissuesの4. Adipose Tissueの項目を読んでいたら、
Insulin stimulates the transport of glucose into adipose cells as well as into muscle cells. Adipocytes oxidize glucose for energy, and they also use glucose as the source of the glycerol moiety of the triacylglycerols they store (Figure 2.2 ⑩).
と書いていました。これを読んで、脂肪細胞に取り込まれたグルコースは分解されてアセチルCoAにまでなったあと脂肪酸合成に使われないのかと疑問を持ちました。中性脂肪のグリセロールの部分を合成するのに使われるとしか書いていません。
Figure 2.2 ⑩を見るとグルコースがその先どうなるかが図示されていますが、食事由来の脂肪酸あるいは肝臓で合成された中性脂肪由来の脂肪酸(VLDL経由)と脂肪組織の中であわさって中性脂肪がつくられるような説明になっています。
章末にKEY CONCEPTSとしてまとめが書かれていますがそこにも、
Triacylglycerol synthesized from glucose in the liver is released as VLDL. Adipose tissue is the storage site for triacylglycerol.
としか書かれていません。書いていないことに関してはどうなっているのかはわからないのですが、書いてあることだけ見ると、グルコースから中性脂肪を作るのは肝臓であって、その中性脂肪がVLDLとして血流に乗り脂肪組織に運ばれて、(ここには書かれていませんが、脂肪酸の形で取り込まれて、グリセロールとあわさって再度中性脂肪となるので)、脂肪細胞は中性脂肪の貯蔵場所となると説明されています。
さらに、章末問題の3番の解説を読むと、もっと踏み込んだ説明があり、
Insulin will stimulate glucose uptake in fat cells but does not stimulate fatty acid synthesis in the fat cells (that is unique to the liver) but will lead to enhanced triglyceride synthesis in the fat cells.
とまで書かれています(太字下線強調は自分によるものです)。さらに読んでいたら、もっと明解な説明文がありました。
Fatty acid synthesis occurs primarily in the liver in humans, although int can also occur, to a lesser extent, in adipose tissue.
Marks’ Clinical Biochemistry 5th Edition. Chapter 31 Synthesis of Fatty Acids, Triacylglycerols, and the Major Membrane Lipids I. Fatty Acid Synthesis
マークス臨床生化学は説明文が明解で、頭に入りやすいです。他の本は知識の羅列になっていますが、マークスの教科書の文章は「語り」になっていると思います。だからわかりやすい。
「有る」ことを「有る」というのは簡単ですが、「無い」ことを「無い」と言い切るのは非常に勇気が必要で難しいことです。自分が知らないだけでそういう証拠(論文報告)があるかもしれないし、今後、例外的にそういうことが発見されるかもしれません。当面は、こういう理解でOKと言うために膨大な文献を読みこんで統一的な解釈を行う必要があります。
他の論文やレビューを見ておきます。下は、J Lipid Res. 2019 Oct; 60(10): 1720–1732.というレビュー論文。
Insulin suppresses hepatic glucose output and adipose tissue lipolysis, lowering blood glucose and fatty acid levels. It also increases hepatic lipid synthesis for subsequent storage in adipose tissue and stimulates glucose uptake into fat and muscle.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6795081/
しかし、脂肪酸de novo合成の場所は肝臓だけなのか脂肪組織もなのか、さらにネットを検索すると混乱します。両方で脂肪酸合成が起きるという説明を見かけます。例えば、ウィキペディア。
In humans, fatty acids are formed from carbohydrates predominantly in the liver and adipose tissue, as well as in the mammary glands during lactation.
https://en.wikipedia.org/wiki/Fatty_acid_synthesis
べつのレビュー記事にもやはり、肝臓と脂肪組織で脂肪酸合成が生じると書かれていました。
Fatty acid synthesis occurs in the liver and in adipose cells. The rate-limiting reaction in fatty acid biosynthesis is that of acetyl-CoA carboxylase (ACC) that catalyzes the reaction of acetyl-CoA to malonyl-CoA in two steps
Gerald Litwack PhD, in Human Biochemistry (Second Edition), 2022
https://www.sciencedirect.com/topics/agricultural-and-biological-sciences/fatty-acid-synthesis
上は、教科書Gerald Litwack PhD, in Human Biochemistry (Second Edition), 2022からの抜粋なので、教科書同士比べても、書いている内容が一致していないということになりそうです。なんとも悩ましい。
古い教科書は(改訂を重ねていても)古い情報に基づいている可能性もあります。基本的に教科書というものは保守的なものです。新しい論文が出てきたとしてもその論文の真偽や評価が定まっていなければ、教科書に取り込むということはしにくいでしょう。
論文で研究した対象が人なのか、実験動物なのかに注意を払う必要があります。1971年の論文「Comparative aspects of lipogenesis in mammalian tissues」では、ラットと違って人では脂肪組織でのde novo脂肪酸合成はないと明言しています。しかしその後の論文を見ると、脂肪組織でもde novo lipogeneis (DNL)があるというものもあります(例えば2011年の論文Collins et al.)。人を対象とした実験であっても、測定手法によっては異なる結果が出ることがあるのかもしれませんので、多くの研究者によって得られたコンセンサスは最近どうなっているのかが気になります。歴史的には正反対の結論を述べた論文が存在している状況で、個々の論文だけ見てしまうと判断がつきません。論文を出すときは、これまでの定説を覆す発見だと言ってアピールするのがよくあることなので、イントロにそう書いてあるからといって著者のその主張を鵜呑みにしていいものでもありません。あくまで、根拠となった原著論文一つ一つのデータの実験条件、妥当性や別の解釈の可能性などを吟味する必要があります。その分野の権威がレビュー論文を書いて何かを主張しても、結局は原著論文を自分で吟味して自分を信じたほうが間違いがありません。
古い原著論文であっても、現在でも根拠として別の論文で引用されていれば、その原著論文の報告は認められているということなので、引用のされ方に注目して文献をまとめておきます。
Albumin acts as main fatty acid binding protein in extracellular fluids. Plasma albumin possesses about 7 binding sites for fatty acids with moderate to high affinity, enhancing the concentration of fatty acids by a several orders of magnitude.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19745557/
Essential facts & functions of Albumin.#mls#medilabacademy#albumin MediLab Academy チャンネル登録者数 8950人
Hypoalbuminemia – Functions of Albumin in the Body + Pathophysiology of Hypoalbuminemia Rhesus Medicine チャンネル登録者数 21.8万人
2:29 / 17:24 Serum Ascites Albumin Gradient (SAAG) | Peritoneal Effusion | Lab 🧪 Medicosis Perfectionalis チャンネル登録者数 112万人
麻酔科医の仕事は、周術期の循環管理、呼吸管理、疼痛管理です。