下の動画の説明がわかりやすかったです。またここの弁理士事務所のホームページには特許その他の知的財産権に関するわかりやすい説明がたくさんありました。
特許出願の拒絶理由通知への対応 小山特許事務所 チャンネル登録者数 1030人
下の動画の説明がわかりやすかったです。またここの弁理士事務所のホームページには特許その他の知的財産権に関するわかりやすい説明がたくさんありました。
特許出願の拒絶理由通知への対応 小山特許事務所 チャンネル登録者数 1030人
特許の明細書をみると、段落ごとに番号が振ってあったり、項目立てがなされていたり、かなり形式的な印象を与えます。このような書き方になったのは1995年の法改正がきっかけだそうです。
質問:明細書の書き方で、項目だてるようになったのはいつから?それまではだらだら文章を書いていたの?
Gemini 2.5 Pro:これは非常に鋭いご質問です。特許実務の歴史における重要なポイントです。結論から言うと、現在のような項目立てが義務化・様式化されたのは、1994年(平成6年)の特許法改正(1995年1月1日施行)からです。そして、それ以前の明細書についてのあなたの「だらだら文章」という表現は、まさにその通り、と言ってよいでしょう。
1994年(平成6年)の特許法改正が決定的な転換点です。
【発明の名称】
【図面の簡単な説明】
【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】
【従来の技術】
【発明が解決しようとする課題】
【課題を解決するための手段】
【発明の実施の形態】
【発明の効果】
【特許請求の範囲】
はい、その認識でほぼ間違いありません。
1994年の改正以前(旧特許法)の明細書は、現在の様式とは全く異なっていました。
| 時期 | 明細書の様式 | 特徴 |
| ~1994年 | 旧様式(一体型) |
* 項目立ての義務なし。
* 「だらだら文章」で発明を説明。
文章の最後にクレームが埋め込まれて*いた。 |
| 1995年~ | 現行様式(項目立て) |
* TRIPS協定対応(国際調和)のため改正。
【課題】【解決手段】等の項目立てが義務化*された。
* 【特許請求の範囲】が明細書本体とは別のセクションとして明確化された。(※さらに2002年の改正で、明細書と特許請求の範囲は別個の書類として扱われるようになり、分離が徹底されました) |
したがって、あなたが現在学んでいる項目立ての書き方は、国際基準に合わせるために比較的「最近」(1990年代半ば)導入されたものであり、それ以前は全く異なる書き方だった、というのは事実です。
難関の国家資格である弁理士の合格が2年越しになる恐れがあるとしたら、やっぱり知財検定を3,2,1級撮っておこうかなとちょっと思い始めました。弁理士の勉強やりつつ知財検定も取りに行くとしたら、どういう受験の組み合わせがいいのでしょうか。弁理士の勉強が最優先として、余力で知財検定を受けるという欲張りなプランの是非をAIに訊いてみました。
Gemini 2.5 Pro:弁理士試験を最優先(メイン)にしつつ、知財検定(サブ)をペースメーカーや保険として活用するのは、非常に賢い戦略です。特に学習初期〜中期のモチベーション維持に役立ちます。ただし、「受ける級」と「タイミング」を間違えると、本命の弁理士試験の足かせになるリスクがあります。結論から言うと、「知財検定2級」を弁理士短答試験の『模試代わり』に使うのが黄金パターンです。1級は一旦忘れてください(理由は後述します)。お勧めのスケジュールと組み合わせを提案します。
弁理士の勉強をしっかりしていれば、知財検定3級・2級の知識は自然とカバーされます。別途対策をする必要はほとんどありません。
弁理士受験生にとっての各級の位置づけは以下の通りです。
この「2級をマイルストーンにする」作戦は、多くの合格者が実践している王道ルートです。
質問:弁理士になるのに費用はどれくらいかかる?受験料、参考書、問題集代、スクールには行かないとして。
Gemini 2.5 Pro:スクールに通わず「独学」で弁理士を目指す場合、試験に合格するまでにかかる費用は最低5〜8万円程度です。ただし、試験に合格した後に、弁理士として登録して活動するためには、合格後の研修費や登録料などで別途約25万円かかります。つまり、「弁理士になる(登録する)」までの総額は、独学であっても約30万〜35万円を見込んでおく必要があります。内訳は以下の通りです。
目安:約50,000円 〜 80,000円
ここが「勉強」にかかる実費です。スクール代(数十万円)がないため、主に書籍代と受験料になります。
| 項目 | 費用の目安 | 備考 |
| 受験手数料 | 12,000円 | 特許庁に支払う印紙代(年1回) |
| 法文集 | 約3,000円〜 | 試験会場で貸与されるものと同じ形式の法規集 |
| 基本テキスト | 約10,000円〜 | 体系的に学ぶための入門書や解説書(2〜3冊) |
| 過去問題集 | 約20,000円〜 | 短答式・論文式の過去問(直近10年分程度)。
※科目別に分冊されているため冊数が多くなります。 |
| 青本(逐条解説) | 約6,000円 | 『工業所有権法(産業財産権法)逐条解説』。
必須のバイブルです。 |
| (任意)模試 | 約10,000円〜 | 予備校の公開模試(1〜2回分)。
※必須ではありませんが、独学でも受ける人が多いです。 |
💡 節約のポイント
- 条文や審査基準は特許庁HPで無料公開されていますが、書き込みや検索性を考えると書籍版の購入を強く推奨します。
- 中古の参考書は法律改正(法改正)に対応していないリスクが高いため、最新版を新品で買うのが鉄則です。
目安:約230,000円 〜
試験に受かっただけでは「弁理士」と名乗れません。合格後に必ず発生する費用です(ここは独学でもスクール組でも同額です)。
| 項目 | 費用の目安 | 備考 |
| 実務修習受講料 | 118,000円 | 合格後の必須研修(これを受けないと登録資格が得られません) |
| 登録免許税 | 60,000円 | 国に納める税金 |
| 登録手数料 | 約50,000円 | 弁理士会への入会金や手数料など |
※この他、登録後は毎月の会費(月額1.5万円〜)が発生します。
スクールに行かない場合、テキスト選びが命綱になります。最低限揃えるべき「三種の神器」は以下の通りです。
独学であれば、スタートの敷居(初期投資)は5万円程度で済みます。しかし、弁理士試験は「3,000時間の勉強が必要」と言われる難関資格です。費用を抑える分、情報の取捨選択やスケジューリングに時間を割く覚悟が必要になります。
最近、小川コータさんの『発明で食っていく方法、全部書いた。』という本を読み、発明家として生きるって楽しそうと思いました。しかし特許をとるのに毎回弁理士に頼んでいたらそのたびごとに大変な金額がかかります。
質問:特許出願を弁理士に頼むと一件どれくらいの金額がかかりますか?
Gemini 2.5 Pro:特許出願を弁理士に依頼する場合、出願から権利取得(登録)までの総額は、一般的に60万〜100万円程度が相場です。
この費用は一度にかかるものではなく、手続きの段階ごとに発生します。大きく分けて**「出願時」「審査請求時」「中間処理(拒絶対応)」「登録時」**の4つのタイミングで費用が必要になります。
以下に費用の内訳と相場を整理しました。
費用は**「弁理士手数料(事務所への報酬)」と「特許庁への印紙代(実費)」**の合計になります。
| タイミング | 手続き内容 | 費用の目安(総額) | 内訳のイメージ |
| ① 出願時 | 書類作成・提出 | 30万〜50万円 | 弁理士:25万〜45万
印紙代:1.4万 |
| ② 審査請求時 | 審査の開始を依頼 | 15万〜25万円 | 弁理士:1万〜5万
印紙代:14万〜(請求項数による) |
| ③ 中間処理 | 審査官からの
拒絶理由への反論 |
10万〜20万円
(1回あたり) |
弁理士:10万〜20万
印紙代:なし |
| ④ 登録時 | 成功報酬・登録料納付 | 10万〜20万円 | 弁理士:10万〜15万(成功報酬)
印紙代:数千円〜(年数分) |
| 合計 | 約65万〜115万円 |
⚠️ 注意点
- 技術分野による違い: 化学・バイオ・ソフトウェアなどの複雑な技術分野や、ページ数が非常に多くなる明細書の場合、作成費用が加算される(+5万〜10万円〜)ことが一般的です。
- 中間処理の回数: 審査官から「拒絶理由通知」が届くと、意見書・補正書を作成する必要があります。これが複数回発生すると、その分費用がかさみます(特許取得において、一度も拒絶されずに登録されるケースは稀です)。
自分で書類を作成して出願(本人出願)すれば、かかるのは印紙代(実費)のみで、総額15万〜20万円程度で済みます。
しかし、特許の「権利範囲」を決める書類の作成は非常に専門性が高く、素人が書くと**「権利の穴ができやすい(回避されやすい)」や「そもそも特許にならない」**というリスクが極めて高いため、ビジネスや研究成果の保護を目的とする場合は推奨されません。
上のAIの回答をみると、個人で特許出願すれば15万円~20万円とのことですが、素人が書いて通るようなものではないでしょう。とすれば、自分が弁理士になってしまえばいいんじゃない?と思いました。じゃあ、弁理士になるにはどれくらいの費用がかかるのでしょうか。普段仕事していてスクールに通う時間的余裕もお金の余裕もありません。
知財の知識が仕事に役立つのは間違いないのですが、だからといって知財検定や弁理士の資格が必要かというとそこまでのことはありません。しかし今後の自分のキャリアの事を考えると、知財検定や弁理士の資格を持っていることがプラスになるのは間違いありません。だからといって、弁理士の国家資格は簡単に取れるようなものでもありません。限られた年数で、何をどんな順番でどこまで取りにいくのがいいのでしょうか。そもそも弁理士の資格があれば、それよりもずっと簡単にとれる知財検定3級や2級は不要でしょう。
独学でもかかる最低限の費用をまずざっくりとまとめておきます。以下で示した独学の勉強のための教材を一通り買うと(最初に全部買う必要は全くありません)、73000円かかります。これはどうしてもケチれない金額でしょう。
独学のための教材費用
総額:73000円
使う教材は1つのモデルケースですが内訳は、
弁理士試験の受験手数料
12,000円(短答式、論文式、口述試験の3つを含む)
合格後にかかる費用
213800円かかります。内訳は、
ここまでの費用総額はちょうど30万円になります。
そして、弁理士の資格を維持する費用としては、
会費
がかかるみたいです(AI概要に拠る)。弁理士の資格を維持するだけで毎年18万円もかかるんですね。弁理士をとったあと仕事をしないと、弁理士の資格の維持すらできません。
スクールなど行かず独学で、必要最小限の教材費用で最短で合格しても30万円かかるし、めだたく合格しても毎年18万円の維持費用がかかるというのは、受験を決意する前に知っておくべきことでしょう。難易度が高いだけでなく、金銭的にも、弁理士ってとるのも大変だしとったあとも大変ですね。
参考
弁理士試験は「短答式」「論文式」「口述式」の3段階で行われ、前の試験に合格した人だけが次に進める「勝ち抜き方式」です。各試験の特徴と、知っておくとさらに理解が深まるポイントを整理しました。
担当式試験、論文式試験、口述試験の3つすべてに合格する必要がありますが、1年ですべて一気に合格しなければならないわけではありません。
そのため、数年計画で合格を目指す受験生も多くいます。
(Gemini 2.5 Pro)
弁理士試験の受験手数料は短答式、論文式、口述試験の3つこみで、12,000円です。この費用は「短答式試験」と「論文式試験」を受験する際に一度だけ支払うもので、口述試験の受験費用は、この12,000円に含まれており、追加の費用はかかりません。つまり、受験手数料: 12,000円(特別印紙にて納付)を一度払えば、短答式試験に合格したあとで論文式試験を受ける際にも、再度支払う必要はありませんし、 短答式試験・論文式試験の両方に合格した人が受ける最終試験すなわち口述試験の際にも受験料として追加の費用はかかりません。つまり、12,000円の受験手数料で、短答式、論文式、そして最終の口述試験の全てを受験できます。
質問:独学で進める場合、最初にどのテキストを買えばいいか(定番の組み合わせ)を紹介して
Gemini 2.5 Pro:独学で弁理士試験に挑む場合、予備校のテキストが手に入らないため、市販本の中で「最も多くの受験生が使っている(=情報の網羅性が高い)」ものを選ぶのが鉄則です。マイナーな本を選ぶと「みんなが知っている論点を知らない」という致命的な状況になりかねません。以下は、独学受験生の間で「これを買っておけば間違いない」と言われる定番の組み合わせ(スターターセット)です。まずはこれらを揃えるところから始めてください。
必ず「最新版」を買ってください。知的財産に関する法律は、ほぼ毎年のように法改正があります。「メルカリやブックオフで去年の安いのを買う」のは絶対にNGです。古い知識で覚えると、試験で不正解になるばかりか、間違った知識を修正するのに倍の時間がかかります。必ず書店で発売日を確認し、最新の法改正に対応しているものを購入してください。
注意!ここに示した版は古くなりますので、ご自身の受験年度に対応した最新の改訂版を探してお求めください。
予備校に行かない人にとっての「メイン教科書」です。法律の全体像、趣旨、要件が初心者向けに噛み砕いて解説されています。全3巻(①特許・実用新案、②意匠・商標、③条約・不正競争防止法)ですが、まずは「①特許法・実用新案法」だけ買いましょう。これが理解できなければ先に進めません。
2026年版 弁理士試験 体系別 短答過去問 特許法・実用新案法・意匠法・商標法【過去10年分収録】 (弁理士試験シリーズ) 2025/10/29 東京リーガルマインドLEC総合研究所 弁理士試験部 税込み5390円 https://www.amazon.co.jp/dp/4844995952/
2026年版 弁理士試験 体系別 短答過去問 条約・著作権法・不正競争防止法【過去10年分収録】 (弁理士試験シリーズ) 2025/10/29 東京リーガルマインドLEC総合研究所 弁理士試験部 税込み3960円 https://www.amazon.co.jp/dp/4844995960/
『工業所有権法(産業財産権法)逐条解説』第22版 2022/9/16 特許庁 (編)(発明推進協会)税込み11550円 https://www.amazon.co.jp/dp/4827113718/
通称: 「青本(あおほん)」で、特許庁が公式に出している解説書です。「なぜこの法律ができたのか(趣旨)」が書かれており、論文試験対策には必須です。注意事項としては、非常に分厚く難解なため、最初から通読しようとすると挫折します。「辞書」として使い、分からない時に調べる用として手元に置いてください。PDF版が特許庁HPで無料公開されていますが、検索性や書き込みのしやすさから、書籍版を買う人が多いです
『弁理士試験 法文集』(TACおよびPATECH)
法文集は、法律の条文だけが載っているコンパクトな本です。試験勉強中は常にこれを横に置き、出てきた条文を素早く引く癖をつける必要があります。
質問:法文集って絶対に必要なの?『工業所有権法(産業財産権法)逐条解説』第22版 があれば十分じゃないの?
Gemini 2.5 Pro:結論から言うと、「法文集」は絶対に必要です。 『逐条解説(青本)』だけでは合格できません。「書いてある内容は同じ(条文)なんだから、1冊でいいじゃないか」と思われるのはもっともですが、この2冊は「役割」が全く異なります。研究に例えるなら、以下のような違いがあります。
なぜ法文集が別途必要なのか、独学だからこそ陥りやすい罠と合わせて解説します。
短答試験は、条文の語尾が「~することができる(できる規定)」か「~しなければならない(義務規定)」か、というレベルの引っ掛け問題が出ます。
勉強が進むと、「特許法とパリ条約を照らし合わせる」といったクロスリファレンス(行ったり来たり)が頻繁に発生します。
『逐条解説』は「辞書」として机に置いてください。それとは別に、以下の基準で「法文集」を用意してください。単なる条文だけでなく、「関連条文へのリンク(カッコ書き)」や、短答でよく出るポイントのマークなどが付いている学習用の法文集があるため、独学の効率が跳ね上がります。六法全書(民法や刑法など不要なものが多すぎて重い)、Webやアプリのみ(検索機能に頼りすぎると、本番で紙の法文集が引けなくなります)はNGです。『逐条解説』は「理解」するために使い、『法文集』は「暗記」と「実戦練習」に使います。この「二刀流」が弁理士試験のスタンダードです。まずは薄い法文集を一冊、常にカバンに入れて持ち歩くことから始めてみてください。
また、独学合格には「TACの四法横断」と「PATECH等の標準法文集」という「役割の異なる2種類の法文集」を使い分けるのが最も効率的な戦略です。
独学で合格を目指す場合、以下の3冊体制(逐条解説+法文集2冊)を強く推奨します。
第16版 知的財産権基本法文集 令和8年度弁理士試験対応 (第16版) B6判・488頁 [縦組](拡大版) 定価(本体価格2,480円+税) ISBN978-4-908922-30-5 C3032 令和7年9月16日発売 https://www.patech.co.jp/pk16.htm
今のあなたの学習フェーズに合わせた使い方は以下の通りです。
四法横断法文集(TAC) + エレメンツ/問題集逐条解説(わからない時だけ開く辞書として使用)標準法文集(PATECH等) + 論文問題集質問にあった 『TACの四法横断法文集』は、今のあなたにとって「マストバイ(必須)」 です。自信を持って導入してください。その上で、将来的に実戦練習用として標準的なものも必要になる、と覚えておけば完璧です。
質問:弁理士試験の試験会場で貸与される法文集のサイズは?A4?文字の大きさは?老眼でも読める?
Gemini 2.5 Pro:試験会場で貸与される法文集(貸与法文集)の仕様は、老眼の不安がある方にとっては非常に重要なポイントです。結論から言うと、サイズは「B5判」(A4より一回り小さい)で、文字は「かなり小さい」です。詳しく解説します。
サイズ: B5判(大学ノートや週刊誌と同じサイズ)。A4ではありません。厚さ: 2cm〜3cm程度。文字の大きさ: 新聞の文字か、それより少し小さいくらい(8ポイント〜9ポイント程度)。行間: 詰まっています。フォント: 明朝体(細身のフォント)。
正直なところ、老眼の方には「厳しい」サイズです。裸眼や合わない眼鏡だと、長時間見続けると文字が滲んでくる可能性があります。しかし、以下の対策をすれば全く問題ありません。老眼鏡(リーディンググラス)は必須で、会場での使用は認められています。試験当日は、普段使いのものとは別に、「細かい文字専用の強めの眼鏡」を用意する方もいます。拡大鏡(ルーペ)は原則禁止です。 特別な事情(障害等)での事前申請がない限り、ルーペの使用は認められないケースが一般的です。「眼鏡」で調整する必要があります。
これが最も重要なことですが、試験の段階によって「法文集が見られるか」が異なります。
短答式試験(一次): 法文集は見られません!貸与されません。条文は**「全て暗記」**して、頭の中の知識だけで解かなければなりません。ですので、短答に関しては老眼で「条文が読めない」心配はありません(問題文を読むための老眼対策は必要ですが)。
論文式試験(二次): 貸与されます。ここで初めてB5判の法文集が配られます。【重要】 しかし、合格レベルの人は「条文を一から読んだりしません」。「特許法29条は…(中略)…である」という内容は頭に入っており、「条番号を確認するため」や「カッコ書きの細かい文言を書き写すため」だけにチラッと見るだけです。つまり、「読む」のではなく「場所を確認する」という使い方になるので、多少文字が小さくても戦えます。
サイズはB5判で、文字は小さいです。対策としては、論文試験の日には、必ず自分に合った「本気用(実戦用)の老眼鏡」を持参してください。心構えとして、「会場で読めばいいや」と思っていると時間が足りなくて落ちます。「条文は頭に入っている状態で、確認用に使う」のが合格者の標準スタイルです。まずは、お手元の『逐条解説』や市販の法文集の文字サイズを見て、「これより一回り小さくても大丈夫か?」とシミュレーションしておくと安心です。
いきなり全て揃えると高額になるため、まずは「特許法」に絞ってスタートすることをおすすめします。
テキスト(エレメンツなど)を読んだら、すぐに該当箇所の過去問(LECなど)を解いてください。
「読む → 解く → 条文を引く」
このサイクルをひたすら回すのが、独学合格への最短ルートです。
質問:「みんなが知っている論点を知らない」という致命的な状況 って、どういうこと?これって相対評価なの?
Gemini 2.5 Pro:おっしゃる通り、弁理士試験(特に論文試験)は「完全な相対評価」です。これが、独学者が最も陥りやすい罠であり、予備校に通う受験生が有利とされる最大の理由です。なぜ「みんなが知っている論点」を落とすことが致命傷になるのか、そのカラクリを解説します。
弁理士試験の合格者数は、毎年だいたい決まっています(近年だと最終合格者は約180〜200人程度)。つまり、「○点取れば全員合格」という絶対基準ではなく、「受験者全体の上位○%に入らなければならない」という競争です。特に、試験の天王山である「論文試験」でこの傾向が顕著になります。
採点官(試験委員)の心理と採点方式を想像すると分かりやすいです。論文試験は、ある事例問題に対して法的な論述を行います。例えば、ある問題に論点(書くべきポイント)がA、B、Cの3つあったとします。
採点基準は「減点方式」に近い側面があります。多くの受験生が書けている「論点A」をあなたが書いていない場合、採点官はこう判断します。
「この受験生は、実務家として必須の基礎知識(A)が欠落している。危険で合格させられない」
逆に、誰も書けない「論点C」を書けなくても、「これは難しいから仕方ない」と判断され、差がつきません。つまり、「みんなが書ける簡単な問題を落とすこと」は、偏差値を劇的に下げる行為となり、難問でどれだけ挽回しようとしても追いつけなくなるのです。
予備校に通っていると、「答練(答案練習会)」という模試のようなもので、毎週のように自分の順位が出ます。そこで、
という「相場観」が養われます。一方、独学だと「知識の深掘り」に走りがちです。
これらは自己満足にはなりますが、試験では「論点C(誰も書けないこと)」に時間を使っている状態になりがちです。結果、基礎であるAがおろそかになり、本番で「難しいことは知っているのに、基本で足元をすくわれて不合格」というパターンに陥ります。
独学で進める場合は、以下のことを常に意識してください。
「みんなと同じことができる」状態になって初めて、プラスアルファの勝負になります。まずは、先ほど紹介した『エレメンツ』のような基本書の内容を、誰にでも説明できるレベルにすることが合格への近道です。
論文試験は、マークシート(短答)とは全く異なる「文章作成能力」と「暗記」が求められるため、専用の参考書が必須です。独学で論文対策をする場合に「これを持っていれば戦える」という定番の参考書・問題集をご紹介します。
論文対策には、「①書き方の型を覚える(インプット)」と「②実際に問題を解く(アウトプット)」の2段階があります。それぞれに対応した書籍が必要です。
弁理士試験 論文マニュアル I 特許法・実用新案法 第5版 2026/1/15 TAC弁理士講座(早稲田経営出版) https://www.amazon.co.jp/dp/4847151585/ 税込3850円
弁理士試験 論文マニュアル II 意匠法・商標法 第5版 2026/1/27 TAC弁理士講座(早稲田経営出版)https://www.amazon.co.jp/dp/4847151593/ 税込3740円
役割: 独学者の強い味方です。論文試験で書くべき「定義」「趣旨」「要件」「効果」が、テーマごとに整理されています。
なぜ必要か?: 論文試験は、ゼロから文章を考えるのではなく、「事前に暗記した文章のブロック(部品)を、問題に合わせて組み立てるパズル」に近いです。この本は、その「部品」が網羅されているため、これを読んで「使えるフレーズ」を暗記します。
使い方: 通読するのではなく、辞書のように引いたり、重要テーマの模範表現を覚えるのに使います。
弁理士試験 論文式試験過去問題集 2026年度版 2025/11/6 TAC弁理士講座 早稲田経営出版 https://www.amazon.co.jp/dp/4847152875/ 税込み7150円
役割: 過去の出題と、それに対する「模範解答」が載っています。
ここが非常に重要です。これらの論文対策本は、勉強開始初日には買わなくて大丈夫です。理由は、基礎知識(エレメンツ等のテキスト)が頭に入っていない状態で論文を見ても、暗号にしか見えず挫折するからです。
論文対策本を買うと、あまりの分厚さに絶望するかもしれません。しかし、全ての論点を完璧に覚える必要はありません。前述した「みんなが書ける論点(=重要度Aランクの基本問題)」を、まずは『論文マニュアル』の中から探し出し、その部分のフレーズだけを徹底的に暗記してください。まずは、前回のリストにあった「エレメンツ」等の基礎固めからスタートし、余裕が出てきたらこれらの論文本セットを検討してみてください。
質問:参考書(エレメンツなど)、短答対策問題集、論文対策問題集(インプット用、アウトプット用)、口述試験対策(どうするの、これ?独学可能なの?)の着手する順番とか時期とか、まとめてくれない?
Gemini 2.5 Pro:合格への王道ルートである「短答・論文ハイブリッド学習」のスケジュールを整理しました。まず、「口述」は一旦忘れてください。 論文に受かる実力があれば、口述の知識は9割完成しています。直前(論文試験後)の対策で間に合います。では、現在から来年の本試験(5月短答・7月論文)を目指すと仮定した、着手順序と時期のロードマップです。
「全体像を知り、細かい知識を入れる」
エレメンツ + 短答問題集(体系別)エレメンツの「特許法」を1単元読む。短答問題集を解く(解けなくてOK。解説を読むのがメイン)。「短答知識をどう文章にするか知る」
論文対策問題集(インプット用) + 短答問題集知財検定2級(3月受験)論文(インプット用)を読み始めます。「マークシートマシーンになる」
短答問題集(過去問・年度別)「実際に書く練習」
論文対策問題集(アウトプット用)Q. どうやって対策するの?
A. 基本的には「再現問答集」という本(過去の受験生が何を聞かれてどう答えたかの記録)を使います。これを読み込んで、試験官の質問意図を汲み取る練習をします。
Q. 独学可能なの?
A. 知識のインプットは独学で可能ですが、アウトプット(練習)は独学だと危険です。
【結論:口述対策はこうする】
*ネットのブログ記事などを見てみると口述模試の費用は15000円程度のようです。
頭の整理のために、今机の上に置いておくべきはこれだけです。
エレメンツ(理解用)短答問題集(体系別・項目別)(知識定着用)論文(インプット用)(「へえ、文章にするとこうなるんだ」と眺める程度)論文(アウトプット用)と口述対策本は、視界に入ると焦るので、5月までクローゼットにしまっておきましょう!
スクール選びだと2大大手のTACかLECかで悩むと思います。独学でやるにしてもTACの教材とLECの教材のどちらにするか迷います。教材選びの場合は大型書店に行って、どっちがとっつきやすいか自分の感覚で決めていいのではないでしょうか。どうせしんどい勉強が待っているので、どっちが「好き」に思えたかでいいんじゃないかと思います。
近くに大きい書店がない場合には、ネットでチラ読み、立ち読みしてみましょう。